勉強できても意味がない、というのは嘘

学校で成績が優秀だったり、東大生だと、言われがちな言葉に勉強できても意味がない、といった言葉があります。ずっとそれで苦しんできましたが、大人になって(しかも何年も経って)から、それが本当に嘘だったのだと実感することが多かったのでまとめました。

勉強できても意味がないという人の背景・理由として次のようなものが挙げられます。

  1. 生活や仕事で知識や思考力のいらないことしかしておらず、だから勉強で得たもののありがたみや価値がわかっていない。
    確かに勉強したことそのものを生活や仕事でそのまま使うことは少ないかもしれませんが、どういう背景理由があってこのような世の中になっているのか、どのような判断決断をすれば良いのか考えるための引き出しとして知識や思考力があるのとないのでは大違いです。仕事をするようになって優秀な人に囲まれた時それを実感しました。具体的に勉強がどう役に立つのかというのを言葉にするのは難しいのでうまくいえないのですが(いつか是非言葉にしたい)、一つ一つの科目や項目がどうこうというより、総合的な人としての厚みのようなイメージです。
  2. 大して勉強しておらずに身についていないため、そもそも意味がないかどうかの判断をすることができない。勉強していた場合にどのような良さがあるのかということが実体験として分かっていない。
  3. 勉強ができる人への嫉妬や、できないことへの苦しさへ目を向けることができない弱さから他人を攻撃している。
    イソップ物語のすっぱい葡萄がぴったりでしょうか。取ろうとしたけど取れなかったぶどうを、あのぶどうは酸っぱかったんだ、と言って自己を正当化しているようなお話に似ているなと思います。

    ネット上で見る類似の意見として、職場で、東大を出てるのにないこんなことできないの、と言われるというのがありますが、大学は職業訓練場ではないので当たり前です。そういうことを言う人は、自分の仕事は何年もまたは生涯をかけて得るようなスキルが必要のない、誰でもできる仕事だと暗に言っているようなものです。
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